ワクチン接種、検査、治療薬等の普及による予防、発見から早期治療までの流れをさらに強化するとともに、最悪の事態を想定した対応を進めております。 具体的には、デルタ株への置き換わり等による令和3年夏のピーク時における急速な感染拡大に学び、今後、感染力が2倍(若年者のワクチン接種が70%まで進展し、それ以外の条件が令和3年夏と同一である場合と比較し、新たな変異株の流行や生活行動の変化等による、「令和3年夏の実質2倍程度の感染拡大が起こるような状況」)となった場合にも対応できるよう、医療提供体制の強化、ワクチン接種の促進、治療薬の確保を進めています。 こうした取組により、重症化する患者数が抑制され、病床ひっ迫がこれまでより生じにくくなれば、感染拡大が生じても、国民の命と健康を損なう事態を回避することが可能となります。感染リスクを引き下げながら経済社会活動の継続を可能とする新たな日常の実現を図ります。 その上で、感染力が2倍を大きく超え、例えば感染力が3倍となり、医療がひっ迫するなど、それ以上の感染拡大が生じた場合には、強い行動制限を機動的に国民に求めるとともに、国の責任において、コロナ以外の通常医療の制限の下、緊急的な病床等を確保するための具体的措置を講じます。 令和3年9月以降、急速に減少に転じた新規感染者数は、同年12月下旬以降再び増加傾向となり、令和4年1月には新規感染者数の急速な増加に伴い、療養者数と重症者数も増加傾向が見受けられたため、新型インフルエンザ等対策特別措置法第31条の4第1項に基づき、同年1月9日以降、一部の都道府県において、まん延防止等重点措置を実施しました。その後、多くの地域で新規感染者数が減少傾向となり、医療提供体制への負荷の軽減が見られることなどから、3月21日をもって、全ての都道府県でまん延防止等重点措置を終了しました。 まん延防止等重点措置を終了した地域を含め、学校、保育所、高齢者施設等における対策を強化した上で、引き続き、オミクロン株の特徴を踏まえた対策を実施することとしています。さらに、今後、感染が再拡大した場合に備え、保健医療提供体制の強化、ワクチン接種の促進、検査体制の強化、治療薬の更なる確保、濃厚接触者の特定や待機期間の在り方の見直し等の対策を講じていくこととしています。 まん延防止等重点措置の終了に当たり、感染再拡大を防ぐため、国民の皆さまにお願いする取組等については、以下のリンクをご覧ください。 【基本的対処方針に基づく対応】 https://corona.go.jp/emergency/ また、オミクロン株の特徴を踏まえた感染防止策については、以下のリンクをご覧ください。 https://corona.go.jp/emergency/#omicron まん延防止等重点措置終了後にお願いする具体的な対策の内容等については、各都道府県や自治体のウェブサイト等もご覧ください。 【次の感染拡大に向けた安心確保のための取組の全体像】 (概要) https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/kihon_r_031112_1.pdf (全文) https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/kihon_r_031112_2.pdf 【国民の仕事や生活の安定・安心を支える日常生活の回復】 https://corona.go.jp/package/
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長期間にわたって感染拡大を防ぐために、飛沫感染や接触感染、さらには近距離での会話への対策を、これまで以上に日常生活に定着させ、持続させなければなりません。それを「新しい生活様式」と呼ぶこととし、具体的な実践例は以下にある通りです。 なお、実践例については、令和2年5月4日に新型コロナウイルス感染症専門家会議から提言があった以降も、移動自粛の緩和や、夏場の熱中症対策との両立などの記載内容を更新しております。 まず、1.身体的距離の確保(できるだけ2m)、2.マスクの着用、3.手洗い、の3つを、一人ひとりの方の基本的な感染防止策としています。 また、日常生活では、上記に加えて、「3密」の回避や、換気、まめな体温・健康チェックが効果的です。(換気については、2方向の窓を開け、数分程度の換気を1時間に2回程度行うことが有効です。体温・健康チェックは、毎朝行うなど決まった時間に行ってください。) 働き方については、テレワークや時差通勤を進め、オンラインで可能なことはオンラインで行って下さい。 【3つの密を避けるための手引き】 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000622211.pdf また、緊急事態宣言の解除後も、全都道府県において、基本的な感染防止策の徹底等を継続する必要があるとともに、感染の状況等を継続的にモニタリングし、その変化に応じて、迅速かつ適切に感染拡大防止の取組を行う必要があります。その土台となるのは、こうした新しい生活様式の定着ですので、ご協力をお願いします。
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家族など頻繁に会う人とは、同じ空間で飲食する等、普段から、共通の関係性(ネットワーク)を形成しています。 仮に、その中に1人感染した方がいたとしても、ネットワークの外にいる人と会わなければ、そのネットワークの中で感染の拡大は完結し、感染が他のネットワークに広がることはありません。 普段会わない人は、この基本的なネットワークの外にいる人です。そのため、普段会わない人と会うと、外のネットワークから感染を受ける、又は外のネットワークに感染を広める可能性があります。 特に、感染者が増加しているときに、多くの普段会わない人と接すると、他のネットワークへ感染が広がる可能性は高まります。忘年会、帰省、新年会、成人式はそうした機会といえます。最近会っていなかった友人や知人、初めて会う人との接触はできるだけ減らすことが感染の拡大を抑えます。他のネットワークには、高齢者と同居したり、高齢者と接する仕事をしている人がいるかもしれません。知り合いだけでなく、知り合いの知り合いにまで広がることを考慮して、普段会わない人とどうしても会う時は、マスクを外す飲食などの場面により一層注意するなどいつも以上の感染防止対策をこころがけましょう。
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(1) 症状が出たら医療機関を受診しましょう 冬には、季節性インフルエンザ等、発熱や咳を起こす感染症が流行しやすくなります。こうした感染症と新型コロナウイルス感染症の症状は非常に似ています。「筋肉痛があるからコロナではない」等自己判断せず、まずはかかりつけ医等身近な医療機関に電話で相談してください。 お近くで、発熱等を呈する患者の検査や相談を受けることができる医療機関や受診方法をご案内します。 各都道府県における、相談・医療体制に関する情報や受診・相談センターの連絡先 ※ 院内感染を防止するため、緊急の場合を除いて、事前の連絡なく医療機関を直接受診することは控えてください。かかりつけ医がいないなど相談先に迷った場合は「受診・相談センター」(地域により名称が異なることがあります)にご相談ください。 なお、少なくとも以下の条件に当てはまる方は、すぐにご相談ください。 ☆ 息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱等の強い症状のいずれかがある場合 ☆ 重症化しやすい方(※)で、発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合 ※高齢者をはじめ、基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など)など)がある方や透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方 ☆ 上記以外の方で発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合 (症状が4日以上続く場合は必ずご相談ください。症状には個人差がありますので、強い症状と思う場合にはすぐに相談してください。解熱剤などを飲み続けなければならない方も同様です。) (2)仕事や学校を休み、会食は控えましょう。 体調不良時には、仕事や学校を休んでいただき、会食は控えてください。解熱剤を飲んで熱が下がっても、感染を広げる可能性があります。ご本人のためにもなりますし、感染拡大の防止にもつながる大切な行動です。厚生労働省と関係省庁は、従業員の方々が休みやすい環境整備が大切と考え、労使団体や企業にその整備にご協力いただくようお願いしています。
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季節を問わず、新型コロナウイルス対策には、こまめな換気が重要です。 一般家庭でも、建物に組み込まれている常時換気設備※や台所・洗面所の換気扇により、室温を大きく変動させることなく換気を行うことができます。常時換気設備や換気扇を常時運転し、最小限の換気量を確保しましょう。 ※2003年7月以降に着工された住宅には「常時換気設備(24時間換気システム)」が設置されています。常時換気設備が設置されている場合には常に稼働させましょう。また、定期的にフィルタの掃除を行い、強弱スイッチがある場合は強運転にして換気量を増やすようにしましょう。吸気口の位置にもご注意ください。家具等でふさぐと効果が落ちてしまいます。 「常時換気設備」が設置されていない建物でも、台所や洗面所などの換気扇を常時運転することで最小限の換気量は確保できます。 <窓開けによる換気のコツ> 窓開けによる換気は、対角線上にあるドアや窓を2か所開放すると効果的な換気ができます。また、窓が1つしかない場合は、部屋のドアを開けて、扇風機などを窓の外に向けて設置しましょう。 【夏場における換気の留意点】 <熱中症予防にはエアコン等を使用しましょう> 高温、多湿の夏場は、熱中症対策が重要です。最近では、毎年6万人を超える方が救急搬送をされ、亡くなる方が1,000人を超えています。熱中症の約4割は住居内で発生しています。夏場は家電などからの発熱や日射侵入によって、室内の温度は外気よりも高くなるため、室内での熱中症予防のためには、エアコン(※1)や扇風機を活用することが重要です。 一方、新型コロナウイルス対策として換気が必要ですが、エアコン使用中に窓を開けると、一時的に室温が高くなってしまいます。熱中症は短時間で重症化し、命に関わるため、予防が重要です。夏場は新型コロナウイルス対策より、熱中症対策を優先して、以下のような換気の工夫をお勧めします。 (※1)一般の家庭用エアコンは空気を循環させるだけで換気を行っていません。 <一般家庭でのエアコン使用中の換気> 一人暮らしの場合は、新型コロナウイルスの感染リスクは低いので、エアコンを優先しながら24時間換気システムや換気扇を活用して、最小限の換気を確保しましょう。 窓開けによる換気を組み合わせる場合も、夏場は外気温との兼ね合いです。外気温の低い朝や夕方以降などに、窓開けを行い、換気時間を多く取るなど、室温が上がらないよう工夫いただくことを推奨します。 また、室温が上がりすぎないようにすると窓を十分に開けられない場合には、換気不足を補うために、HEPAフィルタ(※)によるろ過式の空気清浄機を併用することが有効です。 (※) HEPAフィルタは、「高性能エアフィルター」とも呼ばれることもあり、国内メーカーの多くの空気清浄機で使用されています。空気中に含まれる微粒子を取り除くことができます。 ご家族の皆様が一つの部屋で過ごす場合も、これらの24時間換気システムや換気扇などの機械換気と窓開けによる換気の工夫を行いつつ、エアコン等を使用しましょう。 【冬場における換気の留意点】 ・窓開けを行うと、一時的に室内温度が低くなってしまいます。暖房器具を使用しながら、換気を行ってください。 ・暖房器具の近くの窓を開けると、入ってくる冷気が暖められるので、室温の低下を防ぐことができます。なお、暖房器具の種類や設置位置の決定に当たっては、カーテン等の燃えやすい物から距離をあけるなど、火災の予防に留意してください。 ・短時間に窓を全開にするよりも、一方向の窓を少しだけ開けて常時換気を確保する方が、室温変化を抑えられます。この場合でも、暖房によって室内・室外の温度差が維持できれば、十分な換気量を得られます。 ・人がいない部屋の窓を開け、廊下を経由して、少し暖まった状態の新鮮な空気を人のいる部屋に取り入れることも、室温を維持するために有効です。 ・室温を18℃以上に維持しようとすると、窓を十分に開けられない場合には、換気不足を補うために、HEPAフィルタ(※)によるろ過式の空気清浄機を併用することが有効です。 参考イラスト:人がいない部屋の窓を開け、廊下を経由して、少し暖まった状態の新鮮な空気を人のいる部屋に取り入れる換気方法(2段階換気)の例
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新型コロナウイルスについては、高齢者と基礎疾患がある方については重症化しやすいため、これらの施設においては、手指衛生、換気、マスクの着用などの感染予防策を徹底する必要があります。また、クラスターの早期探知のため、地域の感染状況に応じ、高齢者介護施設や医療機関等において、従事者、入院・入所者等に対し、より迅速・円滑に監査を行うこととしています。面会については、各施設が、地域における発生状況や都道府県等が示す対策の方針等、入院・入所者及び面会者のワクチン接種歴や検査結果等も考慮して、判断することとなっています。 詳しくは、こちらをご参照ください。 11月24日付け事務連絡 医療施設等における感染拡大防止に留意した面会の事例について(別添) 社会福祉施設等における面会等の実施にあたっての留意点について 医師や看護師、看護助手、臨床工学技士、臨床検査技師、保健所の方々などの医療従事者は、感染防御を十分にした上で、患者の検査や治療、新型コロナウイルス感染症のまん延を防止するなどといった、私たちの命を救うための仕事を行っています。医療従事者以外でも、介護施設、保育所、スーパー、薬局、トラック運送、清掃など、私たちの生活は、これらの様々な方々により支えられています。 こうした方々や、感染者・濃厚接触者に対して、感染に関する誤解や偏見に基づく差別を行うことは許されません。公的機関の提供する正確な情報を入手し,冷静な行動に努めて下さい。 一方で、これらの方々が、来店や施設の利用を断られる、更にはそのご家族にも同様のことが生じるなど、心ない事例が報道されています。正確でない情報により、こうした方々やその家族に対応することは慎むべきです。場合によっては人権侵害になることもあります。 政府では、新型コロナウイルス感染症に関連する不当な偏見、差別、いじめ等の被害にあった方からの相談を受け付けています。 困った時は一人で悩まず、相談してください。 法務省相談窓口(http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken02_00022.html) 厚生労働省総合労働相談コーナー(https://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html) いじめ等に悩む子どもやその保護者の方は、こちらに相談ください。 24時間子供SOSダイヤル(https://www.mext.go.jp/ijime/detail/dial.htm) ※電話をかけた所在地の教育委員会の相談機関に接続されます。 また、政府として、こうした課題について検討するため、新型コロナウイルス感染症対策分科会の下に「偏見・差別とプライバシーに関するWG」が設置され、更なる実態把握を進めるとともに、国民向けの啓発のあり方や、相談窓口の拡充に向けた議論を行ってきました。11月12日、内閣官房において偏見・差別とプライバシーに関するWGのとりまとめが公開されました。 (参考)内閣官房HP: 偏見・差別とプライバシーに関するワーキンググループこれまでの議論のとりまとめ(PDF/21.03MB) 【概要】偏見・差別とプライバシーに関するワーキンググループこれまでの議論のとりまとめ(PDF/368.21KB) (参考)独立行政法人 労働政策研究・研修機構HP 「新型コロナウイルス感染症の感染拡大下における労働者の働き方の実態に関する調査」結果(労働者調査、企業調査) https://www.jil.go.jp/press/documents/20210709.pdf 厚生労働省でもこうしたとりまとめに基づき、必要な対策を進めて参ります。
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